あなたの徒然なるままに。

フィクション少々

鏡花水月

私が所属する部署は工場と技術室に分かれており、私は技術室にいます。そして、技術室にも2つのグループがあるというのがおおまかな構成です。

その技術室の忘年会が先日ありました。2つのグループ合同ということで30人の宴会であり、技術室には1年目の部員がいないので2年目の私が幹事を任されました。

技術室の忘年会は恒例としてビンゴ大会があるため景品選びが幹事に求められる1番大きな仕事です。

 

今回、傍迷惑な上司の提案で、すべらない話コーナーを突然開催しました。これによって、ビンゴの景品に強制参加券と参加者指名権が追加され、盛り上がりを見せていたビンゴは一度ざわつきました。

しかし、現実は良くできていて、参加券は私の同期が、指名権は私の上司が出来レースのように手にしたことで、ビンゴ大会は理想の終わりを迎え、私を含む若手3人には地獄のすべらない話コーナーが始まったというわけです。

最後にビンゴ大会のマル秘テクニックをひとつ伝授して今日は締めます。

 

実は今回、予算がないのに景品(アイマッサージャーとカニ)を奮発しすぎて赤字でした。ここで私がとった卍解、もとい、挽回の一手がこちら、ビンゴカードの追加購入イベントです。当選確率を上げたくないかと煽れば飛ぶように売れたし、盛り上がって一石二鳥。何だったらプラスまでもっていけました。名付けて『いつからビンゴカードは1枚だけだと錯覚していた?』作戦、でした。

 

以下、景品一覧。

〈ハズレ〉

a.すべらない話大会への参加券

b.日めくりカレンダー

c.大量の駄菓子

d.いびき防止(できない)グッズ

e.ウコンの力(顆粒30回分)

〈アタリ〉

f.すべらない話大会指名権

g.宝くじ(3000円分)

h.スマホにカスタムするシューティングゲーム

i.電化製品アイマッサージャー

j.カニ1kg目録