あなたの徒然なるままに。

フィクション少々

知らなかったでしょう

これは知らなかったのだが、神社でお詣りするときの作法となっている二礼ニ拍手一礼は高度経済成長期以降のことだという。

初詣が盛んとなり、じっくり祈る間を与えないことで参拝客の回転をあげるために生み出された説が有力。

そもそも神道に開祖も教祖もなく作法はない。明治までの1000年間ほどは仏教に倣い合掌をしていた。これを神仏習合というらしい。

江戸時代〜明治維新神道の優位化を思想家に始まり国家が進めた。境内の中の寺院が破壊されるなど、神仏分離は聞いたことある。

国家が直接祭祀を司ることとなり、明治40年伊藤博文が「一揖再拝二拍手一揖」を神職が祭事に臨むときの正式な作法として推奨。これがいまの二礼二拍手一礼の起源となった。

 

ちょうどこれと似た話を私も知っていたので披露しようかな。豆撒きのルーツをご存知だろうか。

豆撒きが行われる節分は平安時代からはじまり、季節の変わり目に柊の枝に鰯の頭を刺して鬼をはじめとする魑魅魍魎を追い払うといった風習が貴族の間で広まった。江戸時代に入るころには民衆にも広がっていたが、ここで新たに加わったのが豆撒きだ。

今の滋賀県を中心とした近畿と東海にまたがる地方で、嫁入り前の娘がいる家とそうでない家を見分けるために煎った大豆を撒く風習が生まれた。なぜ煎り大豆かというと嫁入り合図の「入り合図」からきている説が有力である。息子の嫁探しにもってこいだとあっという間に全国に豆撒きの風習は広がって今に至る。ちなみに滋賀県は大豆の名産地らしい。また、大豆は日本全国に名産地があるので豆撒きが広まりやすかったとか。

 

似たような話は他にもたくさんあると思うので、気が向いたら教えて下さい。